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非エリートこそ身につけるべき組織の掟とは|安易な型破りエリートの真似事は身を滅ぼす

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組織の掟表紙

好きなことを仕事にする。自由に働く。世界を変える仕事をする。エリートたちが発する美辞麗句溢れる世の中で育った若者が会社(役所)という組織に入ったときの違和感と失望が大きいのも仕方ありません。

労働基準法。男女雇用機会均等法。社会的に法律で保護されるはずの正義すら通用しない事実がまかり通る現状。

組織には、法律とは別の「掟」がある。

外務省にノンキャリアとして入省し、抜群の実務能力で課長補佐クラスのポストまで登り詰めた元外交官であり作家の佐藤優氏は、著書『組織の掟』の中でこう述べます。

あらゆる組織には「掟」がある。暗黙の内に共有され、時に法より重んじられ、破れば代償を払わされる。組織で生き抜く極意とは、この掟を熟知して利用することにある。

掟は官公庁に限らず、どんな組織にも、当然会社にも存在します。

決してエリートでも天才でない私たちが組織をどう生き抜けばいいのか。エリートに触発された勘違い君にならないために意識すべきことは何か。

組織の掟を知ることこそ、コネも金も輝かしい経歴も持たない非エリートが身につけるべきスキルなのです。

組織には独特の権力関係がある

一流企業が体育会系出身者を採用するのは命令に従順だからと推量は、あながち間違っていないでしょう。

作者のいた外務省ほど絶対的ではないにせよ、どんな企業でも上司には逆らえないものです。というか、逆らっても最終的には上司が勝つようにできている、という方が正しい。チームワークやマネジメントといった言葉の裏には身分関係ともいえる力関係が隠れています。

ただ営利企業の規模によっては、公的な職場のように権力関係が綺麗じゃないかなという印象。小会社は勤続年数が長いお局が強かったり、一見外部の人間である社長の奥さんが強権を握っていたりします。まあ、社員数十名以上の規模の会社になれば、役職通りの権限が発生すると思ってもらって差し支えないでしょう。

何にせよ、組織の力学を無視してヘタな正義を振りかざす人間はうっとうしがられるだけ。戦略なく上司に盾突いても良いことはありません。

組織の力を借りて成長する

それでもしがらみだらけの組織に所属するメリットはあります。組織で経験する嫌なことが、自分にとって良いこともあり得るのです。

組織内で働いていれば、本来自分だけが意思決定権を持っていればやらなかった、やりたくなかったであろう仕事をせざるを得ない状況が訪れます。その場では不本意でも、後にしてみると思わぬ発見があるもの。

このように組織には、個人を強制的に鍛え、スキルを身につけさせる仕組みがある。中にはその組織にいるからこそ身につく専門的な技能もある。 - 『組織の掟』P19

社会経験のほとんどない状態から自分で必要なものを知り、都度冷静に自己を分析し努力できる人などこの世にほんの一握り。

自分もそんなスーパーマンと同じようになれると勘違いして意識だけ高く焦ってみても、最低限の礼儀も身につかない、スキルもない、かといって自習する方法さえ分からない、悲しい存在で終わってしまいます。

私含め、ほとんどの方は、数ヶ月間でも数年間でも、期間に限らず社会人としての基礎を組織の力を借りて学ばなければならない時期があるのではないかと思います。

人間は放っておくと好きなことばかりやりたがるけれど、それが仕事として成立するケースはごくまれ。運よく自分の興味の組み合わせがビジネスとして成立した少数の成功例がすべて自分の好きな物事に当てはまると思うのは極めて危険です。好きなものは人によって微妙に違います。いくら本が好きだからといっても、文章を書くことを嫌っていては書評はできないのと同じ。

好きなことを仕事にするのでも、それを世に送り出す過程には嫌いな作業が混じっているもの。

本来なら手を出せなかった仕事をせざるを得ない環境に身を置くことで、組織は意志の弱い人でも成長できる仕組みが備わっています。

上司と部下の操縦法

人間考察に富んだ本書には、インテリジェンスの現場で磨かれた作者の処世術の一端として、上手に人間関係を泳ぐ方法、部下や上司の操縦法を学ぶことができ、部下をマネジメントする立場にある人にも役立ちます。

もっとも、書かれている内容はすべて作者の佐藤氏が外務省で勤務していたときの経験が下敷きになっています。営利組織にお勤めの方はまた違った工夫が必要になりますし、企業といえど規模によって文化も様々。自分なりのアレンジが求められるのは言うまでもありません。

組織というのは単なる1個の事業体でなく、1人1人の感情、思念を持った人間の集まり。どこか一つのブロックを動かせば、別のブロックが動く。人の性質を見抜く虫の目と、全体を把握する鳥の目を使い分けるバランス感覚が重要です。

上司があなたの話に耳を貸すか確かめる方法

一卵性の双子どころか赤の他人が寄り合って仕事するのですから、意見が食い違うのは当然。上司の命令には従うものと分かってはいても、人として譲れない問題もあるでしょう。しかし、そこで感情的になってはいけません。

社会は常に強者の味方であり、会社は上司の味方です。

もし上司の言うことがおかしいと思った場合には、3回まで反対意見を言ってもいい。当然、毎回理由は変える。3回意見を言っても上司が同じ命令を繰り返すときは、「わかりました」と答えて、命令を遂行することに全力を尽くす。 -『組織の掟』P31

佐藤氏は上司への反論や理不尽な命令を受けた際の対応として、このように述べています。

ここからは私個人が考案、実践していた方法です。

同僚や上司と意見の合わないとき、もし上司の上司、あるいは外部の権力者に頼るツテもない場合は、どうすべきか。

私が仮に上司の指示や意向に納得できない場合は、しっかり準備して反論してみます。

タイミングを見計らって、プレゼンするレベルで資料を用意する(自前で)か、客観的なデータを頭に入れてから、怒りに任せず淡々と自分の考えを主張してみる。それでも意固地になって自分の意見を曲げない上司には、私は二度と反論しません。無駄だからです。生産的な提案をするようにして、決して言い負かさそうとしないこと。余計な遺恨を残すのは厳禁。あくまで目的は、その上司の人間性を知ることにあります。

古いやり方かもしれませんが、一度真っ向から言い合ってみればこの人には何を言っても無駄だな、この人はある条件下でなら話を聞いてくれそうだ、などと見極めもつくもの。

また、私がいた建設業界はある意味で男気が評価される面もありましたので、一度上司に歯向かっておくこと自体はむしろプラスに働く場合もありました。

そうやって話が分かる上司とそうでない上司を分別していって、人の話を聞かないヤツにはヘイヘイと従っておけばいい。話を聞いてくれる人には機を伺いつつ自分の考えをぶつけてみる。どちらの評価も損ねません。ただ、理不尽な指示に対する逃げの手段は別に用意すべきです。言うがままに従って体を壊しては元も子もありません。

その辺の逃げ方のコツは、組織の掟にも記されています。

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