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社会

正論で人は変わらない。自分の正しさをいくら示しても世の中は良くならない。

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夫婦喧嘩

対面での議論だけでなく、新聞、テレビなどのマスメディアからブログやTwitterといったSNSに至るまで、私たちの周りで絶えず論争は繰り広げられています。

しかし、そうした論争の多くはもはや単なる言い争いに過ぎないものばかり。一体何のためにそのやり取りが行われているのかすら疑問に思う人も多いはず。

この国の政治を変える?仕事の仕方を見直す?常識を疑う?・・・とてもそうは見えないですよね。

むしろ発言者の意地を貫くためであったり、相手を認めたくない、打ち負かしたいという気持ちや、自己顕示欲に突き動かされる姿が見え隠れします。

やり取り自体もとても冷静とは言えない代物で、

「こんなものは明白、分からないヤツはどうかしている」「俺の言うことがわからないやつはバカ」「お前は頭がおかしい」etc.

議論がヒートアップすると、もはや罵詈雑言と批判の区別すらつかなくなります。

百歩譲って発言者の主張が宇宙の心理として全面的に正しくても、それで言われた方の人の考えは変わるでしょうか。

確かに世の中にはどうしようもないバカもいますが、知識人と呼ばれる方々ですら似たり寄ったりな稚拙な議論で時間を無駄にしている現状。

自分の主張を通すには、相手を言い負かすことが本当に正しいと思っているのでしょうか?

それで世の中がよくなると正気でそう思っているのでしょうか?

戦争のメタファー

人間はいくら正論を示されたって言うことを聞かないものです。というのも、人間の脳は議論を勝敗を意識するクセがあり、諭されれば負けという状況を作り出すようにできているからです。

参考メタファーと認知

「ただ自分の考えを説明しようとしているだけ」の裏にすら、隠された支配欲が潜んでいるのです。

架空の存在としても、「俺は議論はしない、議論に勝っても、人の生き方は変えられぬ」と言った司馬遼太郎の坂本龍馬は正しかったのでしょう。

頭の良い知識人・文化人は気づいているはずです。それなのに、思考停止して日々議論に邁進し、同じことを続けている。しまいには意見の合わないものをブロックして、支持者同士で寄り集まる。

これでは自分には人を変える力はないと公式に宣言しているようなものです。

優れたリーダーはガイドする

ジョゼ・モウリーニョはプロ経験のない珍しいタイプのサッカー監督ですが、実力は間違いなく世界トップクラスです。

個性の強いトッププレイヤーをまとめあげるモウリーニョは、「リーダーがすべきことは、命令を下すことではない。ガイドすることだ」と言います。

上からいくら理屈を唱えたところで聞き入れられるのは難しい。選手が答えを見出すヒントを与えることこそ監督のすべきことだと。

サッカーでは、監督といっても試合前後とわずかな時間の支持しか出せないですからね。試合時間のほとんど、90分間選手はフィールドで自分で考えてプレーしなければならない訳です。

自主的に考え動くことこそ選手を成長させます。

言動に毀誉褒貶の多い人物ではありますが、彼の指導を受けたプレーヤーからは、カルト的といっても良いほどの絶大な信頼を得ています。

慕われるリーダーの条件

慕われる先生

アメリカ大統領のリンカーンが相手への怒りをしたためた手紙を、終ぞ投函しないまま机にしまって置き、死後になって発見された逸話は有名です。

怒りや憎しみに任せた安易な反論は新たな怒りを生み出すだけで、これは何も政治の世界に限られたことではありません。

自己啓発本のパイオニアともいうべきデール・カーネギーの『人を動かす』は今もなお広く読み続けられている名著ですが、議論を避け、人の誤りを指摘しない重要性が説かれています。人付き合いの極意は互いの自尊心を尊重することにあるのです。

間違いを発見しても批判しないのは、一見自主性や責任感に欠ける態度とも取れますが、個人間のコミュニケーションにおいてもやはり無用な批判は感情的なトラブルを喚起するだけで、説明・説得は慎重に行わなければ逆効果ということです。

自分の力が及ぶことに全力を注ぐ

世の中の人間が皆間違った考えに踊らされていると感じると、もどかしく感じます。どうしてもそれを分かってもらいたいと思うのも自然な感情です。

しかし、善意の説得すらやり方を間違えれば反感を買いあらぬ論争を生むだけ。互いが引くに引けなくなり議論が延焼すればマスコミの格好のネタになり、本来の目的すら失われます。

このような事態を避けるためには、いらぬおせっかいを焼く前に自分の仕事に集中することです。

情報が増え、アクセシビリティが高まり個人の手の届く範囲が広がった今だからこそ、自己の心を制御する術が大事になります。

自分でコントロールできることに力を注ぎ、そうでないことに余計に首を突っ込むことはしない。それが精神を摩耗させずに生きるコツかもしれません。

こうした徒労感やSNS疲れを和らげるのに、ストア派哲学が大きなヒントを与えてくれるのではないかと私は思っています。

ストア派哲学入門表紙
『ストア派哲学入門 ──成功者が魅了される思考術』レビュー。ストア派の知恵を通じて学ぶ現代人に必要な心のコントロール術

ストア派という言葉自体はこれまで聞いたことのない方もいるでしょうし、歴史の授業やローマ史を知っている人なら、聞いたことのある方もいるでしょう。 最近では、トランプ政権でアメリカ合衆国国防長官に任命され ...

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過ちを認められる人間はすごい

知識社会では何でも知っていることこそ優秀さの表れであり、不用意に自分が知らないこと(弱み)を見せることは許されません。

一たび弱気な態度を取れば、人々からの評価は下がり仕事も減るかもしれない。絶対に非を認めない学者。何でも知っている風なコメンテーター。この傾向はビジネスにおいても同様で、私たちは万能な知識人を装うことを強いられます。

しかしだからこそ、「過ちを正せる強さ」を持ちたいものです。

まさに孔子の言う「過って改めざる、これを過ちという」ですね。

私たちはともすると、情報の海の中に答えがあると錯覚して正解主義に陥りがちですが、解答用紙の正解を提出すればそれで物事が上手くいく世界じゃないことは分かっているはずです。

一人一人に違った考え方があり、バックグラウンドがある。

多様化で個性が尊重されていく社会を迎えるからこそ、このことを忘れずにいたいものです。

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